大一大万大吉の旗のもと

与左衛門の創作トリックテイキングゲーム集

ゲーム一覧

<トリックテイキング>

侍ホイスト(2人用) 

越後の龍 vs 甲斐の虎。ギリギリ負けるか、圧倒的勝利をめざす手札選択式2人用トリックテイキングゲーム。

アノウ(3~4人用)

城主の命により石垣を築き上げるバースト系トリックテイキング。Trick Taking Partyゲーム賞2017大賞受賞作。

CATsle Builders ~猫の城大工~(3~5人用)

アノウの製品版。ゲームマーケット2023秋 新作。

脱落スパー(3~4人用)

シンプルでスピーディーなトリックテイキングゲーム「スパー」のバリエーション。危険度200パーセント。

キヨス(4人用)新版

本能寺で討たれた信長の後継者を決めるペア戦トリックテイキングゲーム。
ダイナミック・マルチプリケーション・システム搭載。

クヮバラ(4人用)

勝ち数制限が綾なす駆け引きの妙。機に臨みて変に応ずるペア戦トリックテイキングゲーム。

フィミカ(4人用)

山札をシャッフルするのは最初だけ。真の実力が試される戦略級トリックテイキングゲーム。

オオトリテエ(4人用)

予想どおりに当てるのが良いとは限らない!? 肉を切らせて骨を断つ新感覚ビッド式トリックテイキングゲーム。

修羅道ハーツ(4~5人用)

失点回避系トリックテイキングゲーム「ハーツ」の新たなバリエーション。ここから先は修羅の道。もはや逃げ場はござらぬゆえ。

ヒーフー!!(4~5人用)

ぴったり2回、なるべく遅く勝つことを目指すトリックテイキングゲーム。ゲームマーケット2021大阪新作。2021年ベストボードゲーム The Game Galleryセレクション トリックテイキング部門 最高作品。

カマリ(4~10人用)

敵の城の奥深くまで忍び込む心理戦トリックテイキングゲーム。ひげトリックテイキングゲーム賞2018大賞受賞作、シュピール観大賞2018ノミネート作品。

 

<その他>

ドクソン(3~5人用)

超シンプル&ジレンマ全開&スリル満点のギャンブルゲーム。

 

*ご質問やご感想などコメントしていただけたら幸甚です。(恐れ入りますが、コメントは承認後に表示されますことを予めご了承ください。) 

CATsle Builders ~猫の城大工~

【3~5人用】

ゲームマーケット2023秋 新作。

プレイヤーは5種類の建造物を計画通りに揃え、より堅牢な城を建てることを目指します。各ラウンド中に行われる勝負の順位によって建てられる建造物が変わります。ゲームの流れを掌握し、うまく順位を調整して最高の城大工を目指しましょう!

梟老堂さんが拙作『アノウ』を製品化してくださいました。ルールがブラッシュアップされ、また、5人まで遊べるようになりました。ナカヤマ皐月さん のイラストもとっても素敵です。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

みなさん、ぜひ遊んでください!

ヒーフー!!

【4~5人用】

ぴったり2回、なるべく遅く勝つことを目指すトリックテイキングゲーム。ゲームマーケット2021大阪発売。2021年ベストボードゲーム The Game Galleryセレクション トリックテイキング部門 最高作品。

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『2人でトランプを』と「侍ホイスト」のご紹介

 マサイキリンさんから新著『2人でトランプを』が完成したとお知らせいただきました。ゲームマーケット秋2020で販売されるとのことですが、拙作を収録いただいたご縁で先行して郵送くださいました。

 その本を目にして、度肝を抜かれました。何たる分厚さ! サイズはA4版で、厚みが3cm弱もあります。手に取ると、ずっしりと重い。そして、本の中には何と110種類のトランプゲームのルールが詰まっています。すべて2人用のルールです。世界中のありとあらゆる2人用トランプゲームがこの一冊に収録されているのではないか、と思えるほどの圧倒的分量です。友達や恋人や家族と週末ごとに1ゲーム遊ぶとすると、全ゲームで770日、2年以上も毎週違った楽しみを味わえます。この先、太陽フレアが地球を直撃し、電気が使えなくなったとしても、トランプとこの1冊があれば困らないのではないでしょうか(困るだろ)。

 さて、拙作『侍ホイスト』について少し紹介させていただきます。これは『戦国ホイスト』三部作の1つとして作ったものです(他の2つはまた折を見て発表したいと思います)。今回、『2人でトランプを』に収録されたように、2人専用のトリックテイキングゲームです。

 世の中には“負けるが勝ち”タイプのトリックテイキングゲームが多数あります。有名なものでは『ハーツ』がそうですね。『侍ホイスト』も基本的には負けることを目指します。しかし、ただ単に負ければよいのではなく、ギリギリ負けることが求められ、そのほうが得点が高いのです。とはいえ、ギリギリ負けを目指すということは、ついうっかり勝ってしまう(相手が得点を稼ぐ)危険と背中合わせだということでもあります。安全策を取ってローリスク・ローリターンで行くか、それとも攻めの姿勢でハイリスク・ハイリターンを狙うか、プレイヤーの判断力が問われます。

 先ほど「基本的には負けることを目指す」と書きましたが、じつは「猛攻宣言」という圧倒的勝利をねらう選択肢もあります。これは成功すれば高得点、失敗すれば逆に相手の高得点になるという超ハイリスク・超ハイリターンの戦術で、ゲーム開始時に宣言する必要があります。

 このように『侍ホイスト』では、ローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターン、超ハイリスク・超ハイリターンの3通りの攻め方があります。しかし、「それって結局、配られた手札次第でどの戦術をとるか決まってしまうのでは?」と疑問に思われるかもしれません。そのとおりです。

 そこで『侍ホイスト』は手札を選ぶことからゲームが始まります。まず先行プレイヤーが3枚のカードを手にして、欲しいカードであれば自分の手札とし、欲しいものでなければ相手に渡します。これを交互に2回ずつ行って手札を構築します。相手に渡したカードを覚えておけば、ゲームを有利に展開できるでしょう(私の鶏脳では無理ですが)。『侍ホイスト』において、手札選びはとても重要です。手札選びの段階からすでに駆け引きは始まっているのです。

 以上、『2人でトランプを』に収録されている他のゲーム共々、多くの皆様に遊んでいただけると幸いです。また、このたびも拙作を取り上げてくださったマサイキリンさんにこの場を借りて御礼申し上げます。

『キリンが欲望の赴くままにトランプのトリックテイキングゲーム本を書いてみました』とカマリ制作裏話

 この度、マサイキリンさんが書かれた『キリンが欲望の赴くままにトランプのトリックテイキングゲーム本を書いてみました』に拙作カマリをご掲載いただきました。この本には、世界に星の数ほど存在するトリックテイキングゲームの中から、マサイキリンさんが特に厳選された50のゲームが収録されています。その1つに選んでいただいて、こんな光栄なことはありません。この場を借りて御礼申し上げます。
 また、カマリを最初に遊んでいただき、広めてくださったトリックテイキングゲームオンリー会「TrickTakingParty」の主催者、ひげくまごろうさんにも心より御礼申し上げます。

 カマリは、得点の異なる複数ヶ所のいずれか1つを選び、もしも他のプレイヤーとかぶったらトリックテイキングで勝敗を決するという、心理戦やギャンブル要素を含むゲームです。このカマリ、実のところ、元々はトリックテイキングではなく、ブラックジャック(カードを複数枚引いて、合計値が21を超えない範囲で最大となったプレイヤーの勝ち)で勝負するというデザインでした。で、プレイしてみると、面白いことは面白いのですが、何か一味足りない感じで、そのまま放置していました。その後、何かの拍子に、この得点システムを使ってトリックテイキング形式にしたら面白いものが出来るのではないかと思いつき、今のかたちとなったというわけです。

 さて、繰り返しになりますが、マサイキリンさんのトリックテイキング本には50もの特選ゲームが収録されています。どのゲームにもそれを考案した人がいて、ゲームが面白くなる何らかの仕掛けを施しているはずです。それらは一体どんなものでしょうか。じつに楽しみです。